2026/08/28 解決事例
【使途不明金を含めた一挙的解決】遺産分割の調停・審判の中で、使途不明金の問題まで一体的に解決した事例
遺産分割の調停・審判の中で、使途不明金の問題まで一体的に解決した事例です。別訴を提起することなく、遺産分割と使途不明金の問題を一挙に解決しました。
1ご相談の背景・経緯
相続人間で遺産分割の協議が進まず、ご相談をお受けしました。
被相続人の預貯金・財産関係に不自然な動きが見られるなど、被相続人の身近にいた他の相続人がこれを使用・流用していた懸念がありました。しかし、相手方は出金の使途について十分な説明をせず、そもそも遺産として何がどれだけ残っているのかという点から認識が食い違っていたため、当事者間の話し合いによる解決は困難な状況でした。
2ご相談時のお悩み・ご不安
◆ 被相続人の財産から不自然な出金があるが、相手方が使途を説明せず、内容が分からない
◆ 使途不明金の問題を、遺産分割の手続の中で一挙的に解決したい
◆ 別に訴訟を起こさなければならないとすれば、時間も費用も負担が大きい
◆ 相手方との直接のやり取りでは、適切な対応が期待できない
3当事務所のサポート内容(解決までの流れ)
4解決の結果
使途不明金は、本来は遺産分割の対象とはならず、当事者間に合意がなければ、遺産分割とは別に訴訟を提起して決着させるほかありません。
本件では、調停の段階から使途不明金についての主張と裏付け資料を積み上げ、審判移行後もこの問題を実質的に手続の中に取り込むことができました。最終的に付調停となり、別訴を提起することなく、遺産分割と使途不明金の問題を一挙に解決しました。
主張と裏付け資料の積み上げ
使途不明金を手続に取り込む
別訴の提起は不要
5担当弁護士からのコメント
使途不明金は、遺産分割の対象となる「分割時に現存する遺産」とは別の問題です。そのため、当事者間に合意がなければ、遺産分割とは別に不当利得の返還請求等の訴訟で決着させることになり、当事者の負担は時間・費用の両面で大きく増加します。
このような事例では、想定される相手方からの反論への備えを早い段階で固め、そのうえで、どの手続で決着させるのかを戦略的に選ぶことが重要です。本件で調停段階から主張と資料を積み上げたことが、審判移行後の付調停による一体的な解決につながりました。
このような事案では、取引履歴の取り寄せなど初動での資料収集及び資料の適切な分析・評価が結論を大きく左右します。お心当たりのある方は、できるだけ早い段階で弁護士にご相談いただくことをお勧めします。
担当:弁護士 長南
※守秘義務・プライバシー保護のため、事案の内容は趣旨を損なわない範囲で変更しています。

