解決事例

2023/02/12 解決事例

農地の相続を関係各所との連携で解決した事案

ご相談内容

 相続人は兄妹3人で、相続財産は農地を含む不動産と預貯金でした。税理士に相続税申告の依頼をしたところ、被相続人の預貯金だけでは相続税を払いきれないことが判明した上、相続人の一人が不動産ではなく現金の取得を強く主張し、交渉が進まなくなってしまったため、税理士を通じてご相談を頂きました。

解決内容

 相続税の申告期限が迫っていましたが、相続税の支払いのためには農地転用をした上で不動産を売却することが必要であり、そのためには手続に一定の時間が必要でした。そこで、相手方と交渉を進めつつ、並行して役所と農地転用について相談を進め、また不動産業者を通じて農地転用後の土地の売却について進め、さらに税理士と連携して相続税については延納前提で話を進めてもらいました。

 無事、相手方と話をまとめた上で、農地転用を進めて土地を売却し、その売却代金が入ってきてから相手方に代償金を支払い、期限は過ぎましたが相続税を納め、解決となりました。 

コメント

 本件は、税理士・不動産業者・市役所と相談連携しながら、相続税納付・農地転用・不動産売買といった事柄について対応することが必要でした。このような事例では、関係各所とコミュニケーションと情報を共有することが必要です。特に農地転用や不動産の処分を要する場合、一般の方がすべてを差配するのは困難です。このようなケースでは、早いうちに弁護士にご相談しておくことがよろしいと存じます。

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